Top Gear 05-08: Ferrari 612 Scaglietti vs Jet Plane

今回は、英国サリー州にあるスタジオからスイスの人気スキーリゾート地ヴェルビエの間で繰り広げられた壮大なレースについてまとめます。ブルーの Ferrari 612 Scaglietti をプレイボーイのごとく駆るジェレミーか、旅客機と公共交通機関を乗り継いで地道に移動するジェームズ & リチャードか。全く先の読めない接戦が展開します。

12月某日 05:30。番組スタジオ周辺。厳しい寒さの中、ジェレミーの到着を待つジェームズとリチャード。V12 のノイズを暗闇に響かせて颯爽と登場したかと思いきや、いつものように憎まれ口を叩いてあっという間に走り去るジェレミー。たったこれだけの場面でも三人三様の性格が垣間見えてしまうのが Top Gear の面白さ。

公共交通機関チームは、いきなりのスローペースに泣かされます。最寄りのバス停まで 1.6km の距離を歩いた二人。ギルフォード駅へ向かうバスの到着はなんと一時間後。つまり現時点で二人の時速は 1.6km。それをわざわざ指摘するジェームズにイラッとした表情を隠せないリチャードがとってもかわいい。

ジェレミーがフェリーで英仏海峡を移動し始めた頃、ジェームズとリチャードは未だギルフォードからヒースロー空港へ向かう長距離バスの中。最後尾の座席で爆睡する二人。朝早くから疲れちゃったよね。

ようやく二人が空港に到着したのは 09:00。早速チェックインをすることになったジェームズとリチャードはお互いのパスポートの写真を見て大爆笑。カウンターのお姉さんの困った顔もなかなか面白い。

その頃、ジェレミーはすでにフランス国内をスムーズに南下中。ただし、速度を上げると大きくなる「ブーン」という謎の音に悩まされます。

ジュネーヴ行きの British Airways でロンドンを発ったジェームズとリチャード。飛行機が Ferrari にどれだけ勝っているかを知りたくて、CA さんを質問攻めに。子ども二人だけで旅をする兄弟みたいでかわいい。時速 885km で進む機体の価格はなんと 5000 万ポンド!しかもロールス製エンジンが 2 基も!そんな素晴らしい乗り物が Ferrari に負けるわけはないだろうということで、たいそうご満悦なお二人さん。

二人がジュネーヴ空港のターンテーブルでスキー板を待つ頃、ジェレミーの Ferrari は早くも仏中東部ディジョンへ入り、順調にスイスへ近付いていました。異音の原因はワイパーブレードにあると判明したため、ガムテープで固定するという荒療治に出たところ、皮肉にも雨が降り始めます。テープでガチガチに固定したワイパーをジェレミーがうっかり動かしてしまって故障…。

公共交通機関チームがジュネーヴで列車に乗った時点で、ジェレミーのリードは 400km に延伸。しかし、ここから先はしばらく 1 車線に規制された高速が続きます。そしてさらなる不運が。ジェレミーがスピード違反でパトカーに止められ £60 もの罰金とともに貴重な時間を 25 分もロスしてしまうことに。これが後々の勝負に響かなければいいのですが…

警察に捕まった約1時間後、ジェレミーはレ・マン湖の北側にある山道を走行中。一方、ジェームズとリチャードはマルティニへ向かう列車の中。お互いの位置を電話で確認し合います。

二人はマルティニ駅でしばし足止め。目の前の線路に停まっていながら一時間後にならないと出発しない「犬の列車」にジェームズが珍しくイライラ。そうこうするうち、ジェレミーは 200km 後方にいることが判明。どんどん差が縮まり始めます。勝負の行方がちょっと心配になってきたリチャード。

ようやく動いた「犬の列車」ですが、二人が乗っていられるのはたったの 10分。この時点でジェレミーは二人の 95km 後方にまで迫っていました。

列車内でこの後の流れを確認し合うジェレミーとリチャード。カメラの前では頑なに走ることを拒否するジェームズですが「もしジェレミーのクルマが見えたら走るから」と約束。それがよっぽど嬉しかったのか、リチャードがこの笑顔。リチャードを見つめるジェームズ兄ちゃんの表情も優しくて、なんだか泣けてくる。

公共交通機関チームは、ル・シャーブル駅で降車してバスに乗り換え。そこから 15 分もかけて 20km の山道を進まなければなりません。今にも後ろから Ferrari の V12 の音が迫ってくるんじゃないかと終始ソワソワした様子を見せるリチャード。いかに接戦であるかが画面からもしっかりと伝わってきてドキドキ。

ついに目的地であるヴェルビエの街に入り、丘の上のロッジを目指して坂を上っていく二人の脇を通り過ぎて急停止した青いクルマ… これぞまさにジェレミーが運転する Ferrari 612 Scaglietti なのでした!

よっぽど悔しかったのか、ジェームズは Noooo!!! と叫んで荷物を放り投げてしまいました。しかも、その後すぐに正気に戻って「荷物どっか行っちゃった ((+_+)) 」と困り果てる姿がかわいすぎてどうしよう。

ゴールを目前にして二人に追い付いたジェレミー。残念ながら、こうなってしまってはジェームズとリチャードに勝ち目はありません。「バイバーイ」と先を急ぐジェレミー。

それにしても、ジェレミーの安定した運転技術は素晴らしいですね。途中でいくつかのトラブルに見舞われたものの、走れば走るほどクルマと意気投合し、お互いにパフォーマンスを伸ばし合う関係を築いていくジェレミーの姿は、いつになく素敵でした。

最後、自分の勝利へと導いてくれた Ferrari 612 Scaglietti に賛辞を贈るジェレミーもとってもカッコよかったです。三人とも、長旅お疲れ様でした☆

スタジオで「このクルマになら負けても悔しくない」と語ったリチャードを見れば、いかに Ferrari 612 Scaglietti が優れたクルマであるかがよくわかります。ここまでジェレミーやリチャードから褒められる Ferrari にわたしはなりたい (違)