Top Gear 06-06: Mercedes-Benz SLR McLaren vs Boat

今回の長距離レースは、ロンドンのヒースロー空港~ノルウェーの首都オスロの間で行われます。ジェレミーは Mercedes-Benz SLR McLaren で 8 ヶ国 (計 2120 km!) を駆け抜けるのに対し、ジェームズとリチャードは飛行機・バス・フェリー・モーターボートを乗り継いでゴールを目指します。番組史上最長 (Aira 調べ) の過酷なレースに勝つのは一体どちらでしょうか?

集合場所はヒースロー空港の駐車場。お互いの健闘を祈るどころか「自分 (たち) こそが勝つ!」と信じて別れる三人。

空港のカウンターで早々にチェックインを済ませたものの、搭乗開始までの長い時間を持て余し (てジェームズはネクタイを買い) 、搭乗口では長い行列に並ばされます。その後、ようやく離陸に至ったジェームズとリチャード。

SLR 担当のジェレミーは、まずフランスへ抜けるユーロトンネルを目指して高速道路 M25 を快走。ただ、ちょっと頭の悪いナビ子ちゃんには手を焼かされそうな予感が…

ジェームズとリチャードは無事にニューキャッスルに降り立ったところでジェレミーに連絡。ジェレミーは「乗るつもりだった 13:30 発の列車が実は存在してなかったんだよ」と報告。

ジェレミーの運の悪さをクスクス笑う二人が次に乗るのは、フェリー乗り場へ向かうバス。道中、以前フェリーに乗ったことのあるジェームズが、船内での余暇の過ごし方をリチャードに説明します。二人とも楽しそう。

バスを降りたら、北海を渡る巨大フェリーに乗り込みます。はしゃいで船乗り言葉を連発するジェームズにイラッとするリチャードがかわいい。売店などで少し時間をつぶしてから、デッキに上がってジェレミーに電話します。

ジェレミーはクルマごと乗れる列車で海峡を渡り、フランス北部を爆走中でした。馬力比べをしてボロ負け (フェリー 25000 bhp に対して SLR 626 bhp) したジェレミーは「キミたちが負けるように祈ってるよ!」と捨て台詞。子どもみたい。

ジェレミーが一人でひたすら SLR を走らせるのに対し、特にこれといってすることのないフェリー組はブリッジをのんびりと見学。リチャードは汽笛のボタンを押させてもらってゴキゲン。

ブリッジの外線電話を借り、ベルギーを経てオランダに入ったジェレミーとしばしのおしゃべり。リチャードは「お酒は飲まないの?あぁっ、そうか、キミはクルマを運転しているんだったね!」って、なんてひどい子なんでしょ。

ジェームズとリチャードは仲良く (?) ディナーを済ませてから、英国人には欠かせないパブへ移動して (ぬるそうな) ビールを飲みます。なんだかんだ言っても、話題になるのはジェレミーのことばかり。本当は心配なんですね。

リチャードは、何杯かビールを飲んでほろ酔い気分に。目つきがやばいよー。すっかりできあがって Stayin’ Alive に合わせて踊りまくるリチャードの姿に、照れくさそうな顔で苦笑するジェームズ。

二人が船上ナイトライフを満喫している頃、ジェレミーは孤独な闘いを続けていました。オランダでは渋滞に巻き込まれ、次の国ドイツへは夜遅くに到着。アウトバーン内の速度制限のない区域で SLR の力強い走りを楽しみますが、そろそろ疲れが出始めます。給油のたびにコーヒーを飲んで眠気を消そうとしますが、なかなか集中力が続きません。あくびも出てきました。

ジェームズとリチャードは、翌日の後半戦に備えて二段寝台 (上がリチャード、下がジェームズ) で眠る準備。ここでも話題はジェレミーのこと。「ジェレミーはどうしてるかな」「ヤツは勝つことに憑り付かれているからな」などとおしゃべりしてから消灯。おやすみなさい。

一方のジェレミーは、塩味の眠気撃退キャンディー (すごく変な味!) を食べて、デンマーク国内をもうひと走りしますが、そろそろ限界に近付きつつあるのを察し、コペンハーゲン郊外で車中泊を決断しました。

翌朝。二日酔い (容易に察しはついた) でどことなくすっきりしない顔つきのリチャードと、寒い車内で一夜を過ごした後にスウェーデン入りをしたジェレミーが電話。ジェレミーは「頼むから僕を負かそうとしないでくれ」と悲痛な一言。これが彼の本心ですね。

フェリーを降りたジェームズとリチャードが次に選んだ乗り物はモーターボート。陸路を進むジェレミーを突き放すチャンスです。

370 bhp のエンジンを 2 基搭載ということで、相当のスピードを期待できるかと思いきや、強風と荒波がたたってトラブルに見舞われ、やがて別のボートへの乗り換えを余儀なくされます。

悪いことは続くもので、二日酔いの名残りとボートの激しい揺れのせいで、リチャードがひどい船酔いに。この場面はかわいそうで見ていられませんでした (涙) ジェレミーに近況報告をするジェームズの声はどことなく心細そう。

ジェレミーは、ついにノルウェー国内に到着しますが、延々と一車線の道が続くという恵まれない環境に気が滅入ってしまいます。オスロまで残り約 80 km。この時点で、両チームはほぼ互角の戦いを繰り広げていたのですが…

さらに不運は重なり、ジェームズとリチャードを乗せた 2 艘目のモーターボートまで大荒れの海に耐えられず故障。どこかもわからない場所へと上陸せざるをえなくなりました。現地の人とは意思疎通ができず、現在地を把握することさえ難しい状況に。

その頃、ジェレミーはゴールの目印である巨大な手のオブジェを求め、しばしオスロ市内を迷走。ようやく辿り着いた広場にあるブラッスリーの前にも中にも、ジェームズ & リチャード組の姿はありません。

ジェレミーからの電話を受け、自分たちの負けを知らされた二人。ジェレミーは「キミたちのことを想っているよ」と珍しく優しい言葉をかけて電話を切ります。勝ってうれしいんだけど、どこか淋しそうなジェレミーの表情を見て、三人の仲のよさを改めて感じました。

レースが終わった今ならもう構わないだろう、という結論に達して、タクシーを探すことにしたジェームズとリチャードの後ろ姿で映像は終了。お疲れさまでした。

たまにはクルマが負けてもいいんじゃないかと思って見始めた今回のレースでしたが、さすがのジェレミーでも8 ヶ国単独横断は過酷すぎたようです。「負けたら死にたくなる」と独りごちていたのは半ば冗談とも思えず、途中からはジェレミーを応援している自分がいました。ジェレミーのクルマに対する深い愛情と共感、やると決めたことは何が何でもやり抜く根性には感服しました。

公式動画はコチラからどうぞ。次の長距離レースも早く見てみたくなりました。