Top Gear 07-05: Bugatti Veyron vs Cessna 182

今回の長距離レースは、イタリア北部の都市アルバで採ったトリュフをロンドン Nat West Tower 42 階にあるレストランまで先に運んだ方が勝ちというもの。史上最速市販車 (放送当時) Bugatti Veyron で勝利を目指すジェレミーに対抗するのは、自家用機に乗るジェームズとリチャード。長距離レースでは負けが続いているリチャードたちですが、今度こそガッツポーズが見られるのでしょうか?

ジェレミーが得意気に Bugatti Veyron を紹介し、早くも勝利を確信した様子を見せているのに対し、なぜか静かに涼しい顔を貫くジェームズ。そのわけは…

なるほど。リチャードが大嫌いなチェックインで時間をロスしなくて済むわけですね。この嬉しそうな「リチャード・手荷物・ハモンド」(by ジェレミー) の顔がかわいい。今度こそジェレミーに勝てる自信を手にしてご機嫌な二人は、スクーターに乗って最寄りの空港へ。

ところが、空港に着いてすぐ怪しい雲行きに。なんとジェームズが操縦するのは Cessna 182 という小型機であることが判明。しかも、当局から義務付けられた「飛行前点検」をしなければならず、はてさて、離陸はいつになることやら。

早く出発したくて仕方がないリチャードに向かって、ジェームズがこんな一言を。あはは、リチャードが聞き分けのない弟みたい。ちょっと拗ねた右の頬と口元がかわいい。この二人がチーム組むの、本当に好き。

ジェームズが計器やフラップなどの動作点検をゆっくり楽しんで (それを眺めるリチャードがひたすらイライラして) いる頃、ジェレミーの Bugatti Veyron は早くもヨーロッパの最高峰モンブランに迫る勢い。トンネル内で思いきりアクセルを踏み込んでエンジンノイズを楽しむ巨大な子どもが一人ココにいますよ〜。

セスナ組はタンク内の燃料に水が混ざっていないかなどの最終確認をようやく終え、待ちに待った離陸の瞬間を迎えます。落ち着き払ってキリッとしたジェームズ機長がカッコいい。後部座席でゴソゴソと落ち着きのない「手荷物」がかわいい。

ジェレミーが順調にスイス入りを果たす頃、上空のセスナは飛行計画の都合で一旦地中海方面への南下を余儀なくされます。アルプスを越えて真っすぐ北へ向かえると思っていたリチャードにとっては残念なお知らせ。

ただ後ろに座っているしかない状況がもどかしいリチャードは「ジェレミーのクルマが 10 分くらい故障しますように」と念じて気を紛らわせます。ヘッドセットがとてもよく似合う。

しかし、そんなリチャードの願いもむなしく (?) ジェレミーは 3 ヶ国目となるフランスへと突入。不運は続くもので、リチャードがお弁当 (サラダかな) にフォークが添えられていないことに気付いて嘆いていると、またもやジェームズお兄ちゃんから叱られます。

地上のジェレミーはガソリンスタンドさえ見つかればいつでも簡単に給油できますが、ジェームズ&リチャード組は仏サン=テティエンヌにある空港に立ち寄らねばならず、この時点で両者の差は 240km へと拡大。給油作業が終わるまでの間、サンドイッチをつまんで過ごす二人。

余裕が生まれたジェレミーはちょっと遊んでみることに。保険会社に電話して Veyron の保険料を見積もってもらおうとするのですが… そもそも Bugatti が通じない (笑) 30 分にもわたって家族構成などを延々と答えさせられた挙句に「対象外です」と無情の一言。さすがのジェレミーも苦笑しかありませんでした。

その後、ディジョンを過ぎた辺りのガソリンスタンドでコーヒー休憩をとったジェレミー。したり顔で「セスナじゃこんなことはできないだろうな」などと話していた矢先、リチャードからこんな連絡が。

ジェレミーが遊んでいる間に、意外にもセスナ兄弟組がすぐ後ろまで迫っていました。焦ったジェレミーは「洗濯機なんかに負けるわけにはいかない」と言いながら Veyron のリアスポイラーを OFF にして戦闘態勢に入ります。負けず嫌いに火が点いちゃったかしら。

ところが、ここでセスナ組をさらなる不運が襲います。ジェームズは夜間飛行の資格を持っていないため、日没 10 分前までにフランス北部のリール空港に着陸しなければならないとのこと。一気に巻き返しを図ろうとした矢先の出来事で、リチャードは少なからずショックを受けた様子。がんばれー!

それを知ったジェレミーは (残酷にも) 大笑いした後、早々に戦闘態勢を解除。夕暮れの美しい景色の中、ゆったりと Veyron の走りを楽しみます。

強風の中、リールに無事降り立ったジェームズとリチャード。まずは空港でバスに乗り、高速鉄道 TGV に乗れる駅を目指して急ぎます。カメラの前では走らない主義のジェームズも、今回ばかりは長い脚を活かしてダッシュ! ロンドンまで直行できなかったことに、機長としてちょっと責任を感じたのかもしれません。リチャードは「ジェームズが走ってる!」と大はしゃぎ。

くっさいトリュフを運びながら駅で一生懸命走った甲斐あって、狙っていたユーロスターの出発時刻に間に合いました。席に腰を下ろしてホッと一息。ジェームズが特に嬉しそう。

ジェレミーは仏カレーから Veyron ごとフェリーに乗って英仏海峡を越えます。イタリアからトイレ休憩なしで走り続け、ここでようやく… と思いきや…

ジェレミーにはジェレミーの苦労がありました。それが報われたようで、ユーロスター組より 30 分も早く英国に到着。このままジェレミーが最後まで逃げ切るのでしょうか。ところで、トイレを我慢する時のポーズって、万国共通なんですね (どうでもいい感想) 。

ビールやコーラを飲みながらくつろぐジェームズとリチャードを乗せたユーロスターは、ロンドンが近づくにつれて信号による時間のロスが増え始めたジェレミーとの間の差をじわじわと縮めていきます。両者が僅差でゴールしそうな気配が漂ってきました。

ウォータールー駅でユーロスターを降りたジェームズとリチャードは、再び猛ダッシュでバス停へ。Nat West Tower の近くを通るバスに乗りますが、これがなかなか発車しないため、二人は「これが公共交通機関のイヤなところなんだよ」「走れ!走れ!」などと、ついつい口が悪くなってしまいます。

見慣れたロンドンの景色に勢いづけられたジェレミーは、レース中で最も熱い走りを見せながらラストスパート。リチャードは今にもバスの目の前に Bugatti Veyron が現れるのではないかとハラハラしっぱなし。しっかりと手すりを握りしめる後ろ姿が少年のよう。

その後、ほぼ時を同じくして Nat West Tower に到着したと思われる両チーム。数秒差を争うような接戦の様相を呈してきました。ややこしいエレベーターを乗り継いで最上階を目指します。途中、ジェレミーがとうとう我慢しきれずに「なんてアホなビルなんだ!」と悪態をつく場面も (苦笑)

エレベーターは 41 階止まり。そこからは階段を駆け上がり、いざレストランへ! 夜景を楽しめるように照明をギリギリまで落とした店内で、ジェレミーの姿がないかどうかを確認するジェームズ & リチャード組をカメラが追います。果たして、今度こそ二人が勝利を手にできるのでしょうか?

結末は、番組公式 YouTube チャンネルのダイジェスト版でどうぞ。

勝負を終えて、ビールを片手にレースを振り返る三人。長旅を共にした Bugatti Veyron に心底惚れ込んだ様子のジェレミーは神妙な表情で「あのクルマを手に入れることなく残りの人生を過ごすのかと思うと、すごく悲しい気持ちになるね」と語っていました。そんなジェレミーを冷やかしたりすることなく、静かに耳を傾けるリチャードの姿も印象的でした。

ジェームズはというと… ビールを一口飲んだだけで眠りに落ちてしまいました! 小型機とはいえ、大事な「手荷物」を運ぶ機長として背負っていた責任はとても大きかったんですね。三人とも無事にゴールできて何より。お疲れさまでした。